「好きなことだけで生きていく」、最近はこの言葉を多くの場所で見かけることになりました。
ユーチューバーをはじめ、インスタグラムやSNSを利用したいままで考えられなかったような「稼ぎ方」が巷では流行っています。勿論、「嫌なことをするより、趣味を活かして仕事ができたら」いいですよね。ただ、良いも悪いも表裏一体。というわけで、今日は「好きなことを仕事にすること」の葛藤、辛さのほうに焦点をあてていきたいとおもいます。
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そういう私はどんな仕事をしているのか
6年間の職歴
- カナダの国際物流会社でインターン(問い合わせ対応)
- 国際物流会社で輸出を担当(爆買いの手伝い、日本庭園の製作、引っ越しの手伝いなど)
- 某アパレルメーカーにて勤務(貿易全般・プロジェクトマネジメント・国際物流網構築など)
海外取引にいろんな角度から携わってきて、途中からはフリーの仕事もスタート。いまは主に、
- 会議、テレビ通訳(主に社内)
- 翻訳(技術、マニュアル、法律文書など)
- 営業アシスタント(海外とのやりとりフォロー)
- 南極・北極向けツアー会社の資料・利用規約翻訳など
などなど。趣味でライターの仕事も引き受けることはありますが、ほぼ英語関連のお仕事だけで、生計を立てています。元々用事がある時間以外は語学の勉強をしていたわたしにとっては、まさに「趣味がそのままそっくり仕事になった」かたちです。
趣味を仕事にすると、出てくる葛藤3つ
① 自分の「至らなさ」を思い知る機会に何度も出会う
趣味と、仕事の違いは、収入面を抜かせば「自分のためにやるのか」「人のためにやるのか」それだけです。趣味でなく、プロとしてその分野に踏み入っていくと、自分の「至らなさ」を思い知る機会に何度も出会います。
嫌いなことや、どうでもいいことであれば、気にならないかもしれませんが、自分の趣味には、かけてきた気持ちと年月の分こだわりがあります。得意だと思っていたことが、「まだまだだ」と知る時、「うまくいかない」時。どれだけ悔しいか。あのアインシュタインですらこのような言葉を残しています。
学べば学ぶほど、自分がどれだけ無知であるか思い知らされる。自分の無知に気づけば気づくほど、より一層学びたくなる。The more I learn, the more I realize I don’t know. The more I realize I don’t know, the more I want to learn. (Albert Einstein アインシュタイン)
② スランプに陥いり、日夜もがき続けることも
好きなことだからといって「ずっと調子よく続けられる」とは限らないのです。いままで普通にできていたことが、どうしても行き詰まり異様に時間がかかる….. 何度もそういう時期も繰り返し成長していくのです。
逆に翻訳をしすぎてプライベートで外国人のお友達と遊んでも、単語しか浮かんでこずうまく会話できなくなったときもありました社内翻訳ならともかく、フリーの仕事は死活問題。さらに息抜きなはずの友達との会話ですら、スムーズにいかないといのですから。仕事もプライベートも連動してしまうのは、なかなかに苦しいものです。
③ 自信を見失うと、仕事とプライベートに一気にガタが
誰でも調子のよくない日々が続くと落ち込むことも、自信を失うこともあります。趣味でお金を稼ぐというのは、ある意味「その分野のプロ」なわけですからできて当然なんですね。自信どうこうで、「できない」「もう少し時間が」なんて言ってはいられないのです。「自信があろうと、なかろうと」淡々と続けなければいけません。
自信がないときっていうのは、ハリのないハリネズミのようなもので人の何気ない一言でさえグサグサくるわけです。そんななかでも、もがいて、もがいて、立ち直っていく、無知を知って、成長していく。プライベートと密接に結びついている分、スランプの時のダメージは大きく、人によってはそれ自体を嫌いになってしまうひともいるくらいです。
まとめ
というわけで、趣味を仕事にすると、出てくる葛藤3つ
- ① 自分の「至らなさ」を思い知る機会に何度も出会い、強靭なメンタルが求められる
- ② スランプに陥いり、日夜もがき続けることもある
- ③ 自信を見失うと、仕事とプライベートに一気にガタがくる
でした。好きなことをする=全てが順調にいく、うまくいく、楽しいことばっかりではない。悩みや葛藤の種類が変わるだけ、というお話しでした。もちろん物事は表裏一体で、「これすら幸せな悩み」だなと思うこともあります。
スランプ期中は、「もう本当にどうすればいいのか」布団をかぶって悩む日もあるんですが、ちょっとぽけーっとしてみたり。別のことをしてみたり。周りに迷惑をかけない範囲で思い切ってセーブしてみたり、自分を律し、付き合い方を学ぶ毎日です。好きなことをやるためには、嫌いなことも思いっきりやらなくてはいけないという言葉は、本当にその通りなのですね。
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