「人は嫌なことがあったらどんどん逃げていいんだけど、目を逸らしているだけじゃ逃げたことにはならないんだよ」というのは、物語シリーズに出てくる名言のひとつ。転職を考える理由で多いのが、「この人間関係」問題。このまま辞めていいのか、でも逃げじゃないのか、揺れますよね。
わたしも4社経験してますが、退職時はいつも頭が沸騰するほど悩みました。(でも、辞めなきゃよかったって思ったことは一度もない)今日はそんな人間関係で悩んだ時に、「逃げか、甘えか」見極めどうするか指標となる考え方をご紹介します。
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辞めたい原因を「具体的」にしよう
過酷な残業地獄に、理不尽な言動、そういった常識外れなものには、真っ向から立ち向かわなくていい。去るときは後ろも向かず、堂々と逃げていい。でもあの人とうまくいかない、とかこの仕事苦手だからやりたくない、とか、問題を見ないようにして、何となくやりすごそうとしているのなら、転職してもまた形をかえて同じ問題が浮かび上がってくる可能性があります。なので、一度冷静になって問題を深掘りしてみましょう。
具体例(こんな感じで書き出そう)
人間関係の具体例
- どこが引き金になっているか
- 具体的になにが原因なのか
- まわりの言動なのか
- そもそも見てる方向が違うのか
- いやなヒトがいるのか
- なぜいやなのか
仕事の具体例 (不満があれば)
- なぜやりたくないのか
- どこでつまずいているのか
- ただ面倒くだいだけなのか
- じゃあ何処がクリアになれば、
- 不安は心配はなくなるのか
- 自分がやりたい働き方ができるのか
いくつでも大丈夫ですので、思い浮かんだものすべてを書き留めてくださいね。
「コントロールできない部分」と、「考え方で変えられる」モノを分けよう
書き出したものは、2つに分けていきましょう。
コントロールできないもの
- 過労(過度な残業)
- 理不尽な言動(パワハラ、セクハラ)
- いやがらせ
外的要因は自分のコントロール下にはなく、自分ではどうすることもできないですよね。これはもう「変わらないもの」と割り切って、ササッと居場所を変えるのが得策です。待っても状態は変わらないことが多く、無理は心身を蝕みますので、精神がまだ健康で正常な判断ができるうちに動くのがいいでしょう。
考え方次第で変えられるもの
- あの人とうまくいかない
- この仕事苦手だからやりたくない
- 仕事がたのしくない
- 嫌いなひとがいる
一方こちらは、環境をたとえ変えたとしても、また同じ問題に突き当たる可能性が高いのですね。自分の考え方や人との付き合い方、そういったものが変わらない限り、環境を変えても、また同じ問題に突き当たる可能性が高いのです。この場合転職は一旦横に置いて、事象を冷静に観察してみることをオススメします。
人間関係がよくない、とはどういった現象か
実際にあったことを元に紐解いていきますね。わたしも前職では直属の上司(年上女性)と折り合いが悪く、雰囲気も悪かったんです。何度か言い合いになり、「この人どうにかならないかな〜」とすら思っていたのですが、ある日、気が付いたんです。
向こうは向こうなりの意見があるはず。ここまで頑なに意見に突き通そうとするのは意味があるはず、大事にしている何かがあるからムキになってるはずだと。そして、そういうわたし自身も自分が大事にしていることを、見てもらえず、無視されてるから怒っているのだと。そう気付いてから、落ち着いてゆっくり相手とお話をするようにしました。
お互い大事にしているポイントがあるからこそ、言い合いになる
話してみてどうだったか。よくよく話して見たら、「結局大事にしてるポイントが違う」ってそれだけの問題だったのです。相手も仕事がすきで一生懸命でわたしもわたしなりに一生懸命で。仕事をよりよくしていきたい、やり方は違えど目的は一緒。わかってもらえないことを「怒り」という感情に任せて、根本的に何が起きているのか見ることができていなかった。でも、争う意味はそもそもなかったんですよね。
問題の本質はなにか、感情でなく、問題の本質に焦点を
起こった問題を、意見の違いを、「あの人いやだ」というのは誰にでもできます。
人間関係ですれ違いがおこったら、本質はなにか、なにを変えたら解決できるのかを考えていきましょう。(もしくは解決不可能なものなのか)人間同士、問題はあって然りです。ちょっとの言い争いも、イラっとすることもあると思いますが、別に悪いことじゃないんです。仕事に一生懸命だからこそ、自分の仕事に誇りを持ってるからこそ、起こることなんです。だからこそ、起こった後どうするか、乗り越えるにはどうするか、を考えるほうがトータルでみると生産的で後悔のない人生になるでしょう。
まとめ
というわけで、人間関係関連で「辞めたい」と思った時にやりたいことふたつ。
- なぜ嫌なのかを書き出す
- 変えられないもの(外部要因)と変えられるモノ(自分の思考)とわける
前者は環境が変われば、コロッと変わることも多いのでどんどん逃げましょう。後者は環境をたとえ変えたとしてもまた同じ問題に突き当たる可能性が高いので一度問題を整理して、「ここにいるために、変わりたい」と思うなら解決策を、「自分が変わるのはなんかへんだ」と思ったら転職を考えるのがいいでしょう。
逃げていい時と、逃げてはいけない時。言わないで我慢だと、都合の良いひと真っしぐらですからここを明確に見極められるように、日々精進していきたいものです。
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