日本では大人になると一人暮らしをする人が多いですよね。理由は田舎から上京したため、会社が用意してくれている、家から職場までが遠い、自立したいからなど色々あるでしょう。でも「成人したら1人暮らしをする」って日本人特有の文化だったりします。
カナダでは一つの家を知らない人とシェアする方が普通ですし、土地が限られるシンガポールはそもそも家賃がバカ高いので(16万〜/1k)結婚までは実家で暮らすのが一般的。でも日本は「実家にいる」というと、どうしても冷ややかな目を浴びがちですよね。でも果たして本当にそうなのか、この記事では、実家暮らしは甘えであると一概に言えない理由3つをご紹介します。
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① 実家暮らしでも、自立している人はいる
「
どうしてみんな「一人暮らししないの?」と聞くのでしょうか。それはおそらく「一人暮らしをしている」という事実が、自分で稼ぎ生計を立て、誰にも頼らず身の回りのことを自分で出来ている」という自立のわかりやすい指標だからです。一人暮らしをしている、というと「ああ、この人ちゃんとしているんだな」といった印象を受けるのはそのためです。
でも実家暮らしをしている人でも「自立をしている人」もいるのです。もちろん洗濯も炊事もすべて親がやってくれて、家にお金もいれない、楽だからいるっていう人はさすがに自立とは程遠いと思いますが。
- いずれ結婚をして家を出ていくので、限られた時間せめて実家にと決めている
- 親の負担を減らすため、お金を一定額(3万〜8万)程度いれている
- 親が共働きなので、家事を皆で分担している
などなど、自立の形は人それぞれです。なので一概に「実家暮らしが甘え」とは言い切れないのですね。
② 月8万を毎月消費するか、貯金・運用に回すか
一人暮らしは結構費用がかかるもの、最初に揃える家電も高いですし、初期費用だって軽く20万くらいはいきます。実家から職場へ通える距離である場合あえて実家を出て、(日中は仕事だからほぼいない)自分ひとり用の家のために、
- 家賃
- 管理費
- 光熱費
- Wifi料金
- 食費
を毎月支払い続けるのが果たして合理的なのか、という考え方もあります。1年未満の解約は違約金が発生しますので、1年済んだとしても固定費だけで年間100万近くかかります。しかも引越しにも費用がかかりますから、それ以上ですね…。もしかしたらそれを貯めて、将来の結婚資金にしたり、それを運用してまた別のスキルを身につけたり、一概に「家を出る」ことが必ずしもいいかというとそうでもなく。他人がなんと言おうと、そのお金の使い道は自分で決めるのが良さそうですね。
③ 親と過ごせる時間は、限られている
(平均寿命-親の年齢)×(一年間に会える日数) =今から親と過ごせる残り日数
ちょっとヒヤっとするのですが、自分の親とあとどのくらい会えるか、って現実的に考えたことはありますか?たとえば、
- いま自分が25歳だとして、親が58歳だとします
- 会いにいくのはお正月、GW、お盆にそれぞれ3日ずつほど
- 親が85歳まで生きるとして計算すると、当人が親と会える日数は、
( 平均寿命85 – 親の年齢58 ) x ( 1年間に会える日数9 )=243日
243日ですから、1年もないのですね…。もちろん日数は前後することを前提としても、自分を産んで育ててくれた親とあと243回しか会えない、と思うと案外短く感じるのではないでしょうか。そう考えると貴重な時間をわざわざ「1人で暮らすこと」に注ぐことが一概にいいとは言えない気がしてきます。
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まとめ
この記事では、実家暮らしが甘えであるとは一概に言えない理由3つをご紹介しました。
- ① 実家暮らしでも、自立しているひとはいる
- ② 月8万を毎月消費するか、貯金・運用に回すか
- ③ 親と過ごせる時間は、限られている
あとがきにかえますと、自立することチャレンジはもちろん大切だし、週末だけ帰るっていう手もあるので価値観次第です。しかし周りの「一人暮らししないの圧力」は別にする必要はないとおもうのです。私も留学時、20代で一度家を出ました。一人暮らしをした経験は「自分の力で生きていける」という自信になったし、お金の大切さが身にしみたのでとても為になったのですが、「別に出なくても出来たな〜」とも感じました。固定観念に縛られず、「ひとそれぞれ」という気持ちをお互いが持ち会えるといいですね。
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