【心理学でみる人間の気持ち】人を傷つける人の心理5つ

child人間関係のモヤモヤを解消

心に傷を負った人は、他人にも苦痛を与える、これは人間社会ではよくあることです。道徳の授業では「嫌なことをされたら人にはしない」と習いますが、傷ついた人もまた他人を傷つけてしまうのは一体なぜなのでしょうか。この記事では、人を傷つける心理の代表的な例5つをご紹介します。

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人を傷つける人の心理

① 八つ当たり

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他人に怒りをぶつけられた人は、無意識のうちに『怒りの感情』を受け取っていることになります。そのため知らず知らずのうちに『怒りの感情』がまた他の人へむきしばしば激しい口調や怒りの発作に襲われることがあるのです。理不尽なことを他人にいわれたときなど、家族にあたってしまうことはありませんか。傷ついた人は家族や親しい友人へ『心の怒り』をうつすことが多いといわれています。

 

② 自分を守るために、キツイ言葉をはく

女性

傷つけられた人は、自分に話されたすべての言葉を『痛みというプリズム』を通して解釈します。その痛みのために、普通の言葉ですら否定的な意味にとらえてしまうことがあるのです。心が過敏になり現実をみるより、『苦痛』という動機から行動をおこします。感情的な痛みは現実を歪ませ、何もないのに相手に『悪意』があるかのように感じさせます

これはそれ以上自分が傷つかないよう守る防衛本能のようなもので、自分の心がトゲトゲしているため無防備な相手を攻撃したり、強い口調で牽制する。オブラートのかかっていない強い言葉に他人は傷つくことがあります。

 

③ 「私はこんな苦しいのに」被害者意識からくる歪み

女性

『不当』 や 『不公平』 という言葉を使って、自分がどんなに酷く扱われているか訴え、その憤りを他人にぶつける人もいます。「わたし (俺は) はこんなに苦労しているのに」という被害者意識から、人にあたってしまうのです。しかしどんな言い訳をしても、人を傷つけることに変わりないのです。それに人を傷つけると、信頼関係を築くのが難しくなります。因果応報、自分もまた誰かに同じようなことをされるのではないか、という気持ちが心の中に残るからです。

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④ 過去の痛みが忘れられず、イライラ

女性

辛い記憶というのは自分のなかで整理したり、上書きするなどして乗り越えていくもの、しかし特定の言葉や行動、状況が重なると、それが引き金となり感情が爆発することもあります。自分でも「なぜいつもイライラしたり落ち込んだりしているのか」その理由がわからないこともあります。自身も過去に受けた傷のせいで、今まで対応していたものに神経が過敏になり、過剰反応してしまうことがあります。

このような状況では客観的に状況をみて、他人や自分を傷つけるようなことを言わないことが大切です。感情は天気のようなもので、あえて気をそらし5分もすると気分が少し変わっている自分に気づくはずです。

 

⑤ 他人を見下して、自分の承認欲求を満たす

女性

自尊心が低い人のなかには、他人を見下すことで『自分の承認欲求』を満たそうとする人もいます。ほとんどの場合本人は無自覚ですが、相手のミスや、見劣るところを逐一指摘しては「ほんとうにあの人はダメ」と吹聴するのです。しかし相手のせいにばかりする癖がつくと、『偽りの自己』がうまれ自分の足りない部分を見ないようになり誠実さを欠くようになります。

そのため結果として、人を見下していると自分が見下される側になる (またはそう感じる) ようになるのです。自尊心をあげるには他人のミスをあげつらうのではなく、仕事でもプライベートでも自らが達成感を得られることにチャレンジすることです。

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まとめ

カフェ

人を傷つける心理5つ

  • 傷ついた分、他人へ八つ当たり
  • 自分を守るために、キツイ言葉をはいて自己防衛
  • ③ 「私はこんな苦しいのに」という被害者意識から、他人を同じ目にあわせようとする
  • 過去の痛みが忘れられず、イライラ
  • 他人を見下して、自分の承認欲求を満たす

でした。また一説によると、人を傷つけると同時に自分も『痛み』を感じるそうです。その『痛み』から逃れようと過剰な娯楽、薬物、アルコールなどに逃げる人もいます。結論、人を傷つける人は『誰かに傷つけられた』または『自分が傷ついたと思っている』人が多いといえるでしょう。

最近ニュースにもなるSNSの炎上なども、他人の怒りに便乗して自分の鬱憤をはらそうとする行為のひとつです。その鬱憤を晴らそうとまた他人を攻撃して…. となると、負のループが延々と続くわけで、本当に心の平穏を求めるのであれば、人を攻撃するより自分の鬱憤を解消できる何かを見つけることが一番健全なのかもしれません。

参考記事

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