コロナ禍でまったく先がみえない日々が続き、『見えない不安』に駆られている人も多くいるのではないでしょうか。よくわからないけど怖い、なんだか不安、そんな思いを抱えている人へ。なぜ『先が見えない日々』に人間は不安を感じるのかを心理学の視点からご紹介します。
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なぜ私たちは『先が見えない』ことに不安をおぼえるのか
不安の正体は不確実性
私や他の多くの人々にとって、『不確実性』は心配につながります。物事が知られていなかったり確実でなかったりすると、『可能性』の余地が生まれます。そして、心配していることを考えはじめると、その『可能性』がう悪い方向へ向かうのではないかと思い込んでしまうのです。
たとえば『新しい年』を例にだすとわかりやすいのですが、はじまるまえ目の前にあるのは『真っ白なキャンパスと可能性に満ちた年』。しかしそれは『何が起こるかわからない、うまくいかないかもしれない年』とも言い換えることもできます。後者の人は、うまくいかないかもしれないすべてのことを心配するでしょう。
未知の可能性にひとは、期待より不安を抱く
理由は簡単です。私たちには『将来を心配する力』があります。そもそも動物は、予測不可なことや不確実なことに警戒心を高めるものですが、しかし人間はさらに上を生きそこに思いを巡らす動物なのです。『不確実性そのもの』が、人間に多くの苦悩をもたらす可能性があるのです。
心配自体は悪いことではない
心配すること悪いことばかりではありません。結果を招くことを防ぐことができますし、ときにより良い方法を見つけるのに役立つこともあるでしょう。『不確かなこと』があるとき、『曖昧』に対する寛容さがある人はポジティブにとらえ、不慣れだったり曖昧を寛容できない場合人はネガティブに捉えるのです。
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結論
なぜ『先が見えない』ことに人は恐れをいだくのか、それは
- 動物はそもそも『不確実なこと』を警戒する生き物であり、
- 人間は想像ができる生き物だからこそ、良い可能性も悪い可能性も考えてしまう
- 考え始めると想像はネガティブな方向にいきがち (ポジティブに気持ちをむかせるほうがパワーがいる)
からでした。心理学的にみれば『不確実性への耐性』は、21世紀における楽観主義の重要な要素のひとつといえるかもしれません。『不確定性の許容度』が高い人は一般に適応力が高いです。情報があふれ選択の余地が多く、変化の激しい現代では大きなメリットとなります。では不確実性に寛容な人々は、どうすれば曖昧な未来をうまく受け入れられるようになるのか。それはこちらの記事 (【先が見えない時に効く】不安を和らげる4つのヒント) にまとめております。
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参考文献
- https://www.fastcompany.com/40522127/4-tips-to-help-you-curb-your-anxiety-from-uncertainty
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