恋愛関係において、結婚生活において、困難に直面する人は少なくないでしょう。初めは全てがトントン拍子にいっている人でも、関係を維持することの難しさに気付き悩むことが一度はあるはずです。 それは、「1年か2年かで別れる」ことを意味するかもしれないし、「以前ほどお互い関心がなくなっている」ことを意味するかもしれません。しかしそれは誰にでもあることなのです。
この記事では、アメリカの雑誌「Bustle」で紹介された、なぜこのようなことが起こるのか、そしてそのときに何ができるのかに対する専門家5人の答えをまとめました。もし恋愛にしんどさを感じたら、騙されたとおもって読んでみてください。きっと心が軽くなるはずです。
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① 急激な変化は禁物、ゆっくりと恋におちる大切さ
「恋愛関係は他のどんな関係よりも親密であるため、とくに維持するのが難しい」と、語るのはライフコーチのKali Rogers氏です。「感情的、肉体的、精神的、さらには精神的な親密さでさえ、関係の中では扱いきれないことがあります」大切なのはゆっくりと恋に落ちること、時間をかけて親密になっていけばそれはやがて自分の日常に溶け込んでいくからです。
そうすると、どんなことがあっても「相手によってふりまわされている、縛り付けられている」という感覚をなくすことができます。 「お互いを知ることは時間がかかるし面倒くさいことですが、その時間がなれけば、お互いに感情をぶつけあったり簡単に非難しあう関係になってしまう」と彼女は言います。「人は感情的な要求をすべて他人に受け入れて欲しいと思いがちですが、それが問題の種」。恐れを捨てることができれば、二人の関係の中でも外でも、心は元気に健康になれるでしょう。
② ケンカしたときに効く、対処法を知っておく
「お互いを知りこじれた時の解決法を学ぶこと、そしてパートナーとのコミュニケーションを取ることがいかに大切かつねに思い出さなくてはいけない」と、語るのは心理学者のNicole Martinez氏はBustle氏です。自分をよく観察して、どんな時に何に苛つくのか、どうすればその感情を発散できるのかを知っているカップルはケンカをしても仲直りがしやすいのです。逆にそれを考えず「何かモヤモヤする、いつもこうだ」ですませてしまうと、その後の関係を維持するのは難しくなってしまいます。
そもそもそういったお互いの違いや対立にどう対処し、それを二人の関係の中でうまく機能させるかを考えている人はうまくいきやすいです。オープンなコミュニケーションをしていると、たとえケンカをしたとしても、「また仲直りできる」という安心感から普段もイライラしにくいという特徴もあります。
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③ 隣の芝はいつも青い
「最も難しいのは期待です」と、語るのはRamani Durvasula博士です。恋愛関係の中で浮かんだ”期待”が、揉め事の原因となることもあります。とくに近しい関係の人には “わかってほしい、これをしてほしい”など求めるものが多くなってしまいがちです。
しかし恋愛関係にあるといっても所詮他人のため、これらの欲求を満たしてくれることは実はとても難しいことなのです。 しばらくすると、素敵だったはずのデートもマンネリ化してしまったり、過ごし方もルーティン化して退屈になったと感じる人もいるでしょう。
さらにそれが悪化すると、他のカップルと比較したり、パートナーを比べたり相手の悪いとこばかりが目につくようになってきます。
でも隣の芝生は青いもの、険悪な部分は周りには見えなかったりするのです。もしマンネリ化しているなと感じてもそういった非現実的な期待に逃げるのではなく、2人で過ごす当たり前の幸せや小さなことに目を向けるようにしましょう。
④ ロマンスは24時間365日続くものではない
「恋愛は一時的なもの」と、禅心理療法士で神経マーケティング戦略家のMichele Paiva氏は語ります。彼女は恋愛を『釣り』にたとえました。
欲しい魚を手に入れるためには、釣り竿、正しい糸、餌、釣り針、大きなバケツを手に入れるでしょう。糸と釣り針は彼らを捕まえるためのものです。ロマンスはいわば餌のようなものです。でも餌は魚を引き寄せるためのものですから、永遠に続くものではありません。
だから最初のドキドキするような日々と比較して、人はのちにその「恋愛」を退屈だと感じるのでしょうか。ロマンスは駆け引きに有効ですが、ずっとそこにあることはないでしょう。 しかし恋をしていると、人生が彩りに満ちたかのように楽しく感じたりするものです。
でもやはりそれは一時的なもの、どんな恋でも2年経つと冷めるようにできており、そこから『愛』に変わるか、『他人』となるかは2人が過ごしてきた時間次第だといいます。
ドキドキがなくなったからといって、その恋が終わったわけではないのです。2人の関係性の(良い意味での) 変化を楽しみましょう。
⑤ 自分が抱えている問題は、恋ではごまかせない
「ロマンチックな関係は、 “自分が抱えている未解決の問題を浮き彫りにする”」と語ったのは、リレーションシップ・コーチのCindi Sansone-Braff氏です。どういうことかというと、日常生活で抱えている問題 (不眠やストレス、親との不仲など) に蓋をして、恋人とロマンチックな関係を築いてもそれは、傷にバンドエイドをはったようなもの。
誤魔化しているに過ぎず、結局は自分の問題に回帰するということです。うまくいかなかった人間関係など、過去の未解決の問題やトラウマなど、未解決の問題が二人の関係に流れ込み関係に影響させるような考えが出てくることもあるでしょう。
しかし、その場合でも解決策はあります。「自分自身の問題を解決すること」です。恋人にあたったり嘆いたりするのではなく、「セラピーに行ったり、信頼できる友人と話し合ったりして、内的な宿題をできる限り自分でやりましょう」自分の問題は、他人には解決できないものです。
逆に恋人がいるからこそ、安心して今まで目を背けていた問題に取り組めるといったこともあるかもしれません。
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まとめ
この記事では、恋愛が辛いと感じたときに思い出したい5つのこと、
- ① 急激な変化は禁物、ゆっくりと恋におちていくほうが長続きする
- ② ケンカしたときの対処法を知っておくと仲直りしやすい
- ③ 他のカップルと比べても、苦しくなるだけ
- ④ ロマンスは24時間365日続くものではない
- ⑤ 自分が抱えている問題は、恋ではごまかせない
をご紹介しました。家族でさえわからないことはたくさんあるものですから、他人と近しい関係を築くのは簡単ではありません。だからこそ「わかりあえたり」「大切に思えたり」そういった関係に人は憧れ、貴重だとわかっているからこそかけがえのない人として大切にできるのかもしれませんね。つらくしんどい時期もあるかもしれませんが、一緒に乗り越えたときはその絆がもっともっと強いものになっているのだけは確かでしょう。
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