日本で働くと必ず、『正社員至上主義』問題にぶち当たる。特に大手にいくほどに『正社員であること』がまるで正解のように説かれ、それ以外だと疑問を投げかけられる。新卒の頃はわからなかったこの「扱いの差」が、歳をとるにつれ顕著になってきた。
正社員を辞め派遣になってみえた闇、「とりあえず一旦雇っていらなくなれば切り捨てればいい」という風潮。ただしこれは、いつか逆になるのではないかと自身は思っている。今日はそんな派遣のやりきれない思いとともに、『そんな生きづらい社会を穏やかに渡っていく方法』を考察していきたい。
スポンサーリンク
正社員と派遣社員の確執
そもそも、ハケンの品格のように正社員は威張っているのか
威張っているかは置いておいても、正社員になる以上、
- そこからお給料をもらって、
- そこの評価システムをつかって、
- そこで出した功績が、自分の今後を左右する
となれば、毎日のパフォーマンスに躍起になるのは当然のことである。
むしろ派遣社員というのはそれを補助してくれる一時的な人なわけで、そう遠くないうちに居なくなる人に、そこまで心をいれるほうが無理があるのかもしれない。そうなると、正社員は威張っているわけではなく、自分の業務を淡々と遂行しているだけといえるのかもしれない。
けして派遣を見下しているわけではないが、どこかで….
とくに新卒社員、若手社員にありがちなのだが、
- 2、3年目でノリに乗っていて、
- 派遣社員より自分のがえらいとおもっている
人が稀にいるのだ。もちろん「派遣さん」はあくまで補助的な立ち位置なので、前に出てこなくてもいい、という言い分もわからなくない。だからといって、天狗になるのはやはり少しおかしいのではないか。
スポンサーリンク
派遣って割り切りがないと、結構ツライ
3ヶ月後がわからないのは、やはり精神的にくる
「忙しい、人が足りない」と派遣を雇うが、
- 社員がうまく仕事をふれずないために、派遣さんが暇を持て余し
- 部長が「それならいらないね」と簡単に切り捨てる
ところを何件もみてきた。それは、そもそも「仕事の仕方、割り振り型」を学ぶ機会であって一時的に派遣を雇ったところで何も変わらないのだ。なのに、数ヶ月たつと新しい派遣をいれて…. 「変えがきく」「いつでも契約が切れる」「ダメだったらまた雇おう」と、そういった感覚で人を受け入れてるのだから、恐ろしいことこの上ない。
正社員至上主義はいつまで続くのか
といっても、この正社員至上主義はそう長くは続かないのではないかと思っている。新型コロナの影響で、非正規社員から最初にクビをきられていったわけだが、逆に派遣社員は『どこでも生き抜く力』を持っているともいえる。ハケンの品格をみていても感じることだが、
- 安定している会社なんてないし、
- 結局のところ、信じられるのは自分の腕だけ
なのだ。「正社員になったらか将来は安泰だ」なんて結局安全神話でしかない。もちろん派遣には、「契約更新なし」の不安もあるし、扱いにイラっとするともあるだろう。でも「ここしかない」「この道を外れたら終わりだ」とヤキモキするのと、果たしてどっちがいいのだろうか。それは自分の価値観に従うしかない。
スポンサーリンク
あとがきにかえて
いずれにせよ周りは変えられないのだ。正社員として会社に尽くすか、派遣社員として「仕事」と「プライベート」を割り切り清々しく生きていくのか。長い物には巻かれろとはよくいったもので、環境に不満をいうより、案外争わず流された方が心は穏やかになるのかもしれない。「雇われ」がいやなら、自分で道を切り開くしかない。ただ変わった行動をとる人への風当たりが、日本は異常に強いのはたしかだ。
大変なのは結果を出すまでだ、結果という花が咲けば人は態度をコロっと返る、「やっぱりあいつはすごいな」と。そういうものなのだ。だから人の意見に惑わされず、自分がいきたい道を堂々と進めばいいのだ。どの道を選んでも自分がよければいいのだ。たださいごに一言付け足すとすれば、「正社員が正解論」を振りかざす大人にはなりたくないとおもう。
スポンサーリンク
コメント