パニック障害をわずらうと、特になんでもなかったことでもいきなり「恐怖」に襲われることが多々あります。大声だったり、でかい笑い声だったり、横柄な振る舞いだったり、誰か知らない人の悪口を延々といっていたり。別に何をされるわけでもないんですが、ちょっとのことでも身体が硬直してしまう、今日はそんなときに役に立つ対処法と、予防法をご紹介します。
対処法① 安心できる場所へ、ささっと移動
そういったきっかけになったものからは距離をおき、安心できる場所に移動しましょう。そこで「もう少しだから大丈夫」と我慢すると、心に疲労がたまっていってしまうので、できるだけむりをせずこわいところからは「逃げるが勝ち」です。
対処法② 好きな音楽をかけて、気を紛らわす
こわい、こわい、と思うと余計こわくなってしまうので、できれば好きな音楽や動画などをみて気を紛らわしましょう。そっちに集中していれば、周りが気にならない、というようなものをひとつ持っておくと安心かもしれませんね。
対処法③ 公共交通機関より、なるべく歩く
心が弱っていたり、敏感になっているときは、なるべく人が多いところを避けて「歩く」ことをオススメします。外の空気を感じながら、自分のペースで移動ができるので、心がなんだか解放されていくような感覚を感じられるはずです。
原因となるストレスを貯めないための、かんたんな予防策
「人が怖い」というのは、なにかが尾を引いていて心が疲れている状態だったり。いろんなことがありすぎて頭のなかがゴチャゴチャになっていたり、といった原因が考えられます。過労もそのひとつですね、やることが多すぎて身体も頭も疲れてしまう。日頃からできる予防策 (訓練) としては、「頭のなかの考えに支配されるのでなく、いまここにいることに集中する」ことです。
極度のストレスから抜け出す3ステップ
- ストレスの原因を考えすぎない
- 嫌なこと、頭にくることを思い出したら、「あ、きた」とおもう
- その怖いこと嫌なことにとらわれず、その感覚がきたら「いま、ここ」に集中する
なぜこれが予防になるのか
すぎたこと、あったこと、いやなことは考えるだけでストレスホルモンが活性化されてしまうので、反省して課題を抽出したらもう思い出す必要はないです。思い出し始めると雪だるま式に、その人物、事柄への恨みつらみがあがってきますよね。そうなるまえに、「あ、この感覚きたな」と気づくことがポイントです。そして思考に支配されるまえにそこから自分を解放しましょう。
コツは五感にフォーカスすること
人間は考えているときは五感が閉じるそうで、周りの音、香り、感触、風だったり、五感を研ぎ澄ませるのがコツです。自分で意識して止めないと、脳はずっと考え続けてしまいます。脳はものすごいエネルギーを消費する臓器ですから、ずっと回転させたままにしておくと動かなくても身体は疲労をおぼえます。意識的に脳を休めてあげる時間をつくるといいでしょう。
まとめ
この記事では、ひとがこわい、うごけないときの対処法3つと予防策をご紹介しました。
- ① 安心できる場所へ、ささっと移動
- ② 好きな音楽をかけて、気を紛らわす
- ③ 公共交通機関より、なるべく歩く
もし続くようであれば、心療内科やカウンセリングにいくなど適切な処置をとってみてくださいね。ちょっと頑張りすぎちゃっただけ、なので、今は無理せずにゆっくりと、自分のペースを大切にしてくださいね。
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