すぐに怒る上司の元で萎縮している社会人は何気に多いものです。しかし「その辛い経験」が年々活きていくことはご存知でしょうか?今日は実体験を交えて「なぜすぐ怒る上司の元で働くと、仕事の出来る人材が育つのか」3つの理由をご紹介していきます。
すぐ怒る人の元で働いた人ほど伸びる3つの理由
① 四苦八苦する分、吸収と成長が著しい
打破のきっかけとなったのは、あまりに一人の上司が怖すぎて萎縮する毎日を送っていた時に、他の上司にもらった言葉です。関わり方に悩む私に上司は、
「そんなに話したくないなら、話さなければいいんじゃないかな。相談事がある時は、意見を2つほど考えてから持っていって、どっちがいいですか?って聞けばいいんだよ」
「どうしたらって聞くと怒るなら、質問は「Yes/No」で答えられるものだけにすればいいんじゃない。」
という、目から鱗な答えをくれたのです。
確かにYes/Noで答えられる質問なら、会話の時間も短くなるので怒鳴られることが必然と少なくなります。そしてその日から「どうしたら(How)」の質問をやめると、上司の怒りをかうことが明らかに減りました。
わからない分もがいて聞いて調べて、遠回りしているようだけど実は「教えてもらう日々」よりはるかに自分自身は成長していたのに気付いたのは3年後でした。
②自分の頭で考える力が、めきめき上がる
相手を説得するためには、必要な情報を集めて並べ換えるだけなのに。なぜそんな簡単なことができないのか
上司が怒るのはけして理不尽なわけではなく、「なぜもっと自分で考えないのか、聞く前にもっと考えてこい」ということだと気づいたのは新卒1年目の終わりでした。そして、これはこの先の社会人生活を大きく変えるものになりました。
今まで頭のなかがゴチャゴチャしていていたのですが、情報を集めて並べ替えるだけなら私にも出来るじゃないかと思えたのですね。仕事の仕方が変わったのに、怒りっぽかった上司も気付いたのでしょう。明らかに「怒鳴る回数」は激減していき、それどころか一生懸命戦略を練っていると声をかけてくれることが増えたのです。
③ 培った問題解決能力は、すべての仕事に応用できる
問題解決能力あるというのはいわば、
- 原因を把握する力
- 表面だけではなく核を見抜く力
- 必要な情報を集めるリサーチ力
- 情報を集めるために必要なコミュニケーション力
- 解決までの道筋を考える力
- それを他人へ伝える力
といった様々なスキルを持ち合わせているということです。
これは仕事をするのに基本的な能力であり、身につけると自然と仕事のスピードがあがるといったメリットもあります。
目の前にある問題に対して、無駄に悩むことも減るので効率がよくなるからですね。これらのスキルを身につけると、どんな仕事にも応用ができるようになります。今いる場所だけでなく、色々な場で活躍できるようになるでしょう。
先を見通す力がつく、など複利もいろいろ
問題解決能力が秀でてくると、色々な複利がでてきます。頭のなかで違った事象を結びつけるのが上手になったり、いままでの経験を使って一手先、三手先が想像できるようになったりします。新しいことを学び覚えることも容易くなっていき、仕事だけでなく人生において出来ることが圧倒的に増えるのです。
まとめ
というわけで、すぐに怒る上司の下で働くほど仕事ができるようになる理由、
- 怒られたくないために、四苦八苦する
- 仕事の全体像と自分の立ち位置が見え、どう立ち回ればいいのか覚えていく
- それが問題解決能力を飛躍的に伸ばし、
- 先を見通す力、1をきいて10を知る力など仕事に必要なスキルが身につく
- それは結果的に「どこでも活躍できる自分」を作ることに他ならない
自身も相当数怒鳴られてきましたが、「仕事の仕方」を覚えられたのは、あのすぐ怒る強面の上司の下で働くことができたからだとおもいます。そして「仕事の面白さ」に気付けたのもそれがあったからです。
すぐに教える、研修をするだけが育てるだけではないのですね。与えられた運命や事象をどう生かすかは自分次第、人生は人との巡り合い、無駄なことはない。頭にきている間はぜひぜひ踏み台とおもって、いつか思いっきり羽ばたける日のために準備していってください。
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