まず最初にお伝えしておきたいのが、これはリスカを推奨するものでも、私がリスカをしているという記事でもありません。ただ自身パニック障害を治すためにカウンセリングに通っており、その中で「身体の感覚を感じること」でリスカの例が出てきて少し興味深かったのです。
というのもその原理でいくと、別にそれって「リスカじゃなくても」もっと身体にいい方法でなんとかできるなと思ったのです。というわけで、自傷行為の理由を考察していくとともに、代わりになりえる選択肢もあわせてご紹介していきたいとおもいます。
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なぜ人はリスカをするのか
結論からいうと、頭の中が辛いことでいっぱいになっていていても、体を痛めつけることで「身体の感覚」を思い出せし、その苦しみから一時的に逃れることができるからです。やったことのない人からみれば明らかに痛そうですし、傷が残るのも嫌だなあとおもうのですが、深く傷をつけてしまう人ほど、その人が抱える『辛さだったりモヤモヤ』は大きいのかもしれませんね。
ちょっとわかった気になれる、リスカの理由
たとえばですね、私含め「頭でっかち」な人はどうしても、嫌なことがあると過去あった辛いことが芋づる式に出てくる。そこから思考が暴走して「もう全て嫌だ」と自暴自棄になってしまうことがあるんです。
カウンセリングで私が学んできたことは、「辛い思いに縛られている自分がいる」ことを認識して、気持ちを「いまここ」に戻していくことです。
具体的には、
- 「過去のことを考えて落ち込んでいる」自分がいまここにいるなあ、
- でもいま自分はイスにすわって、静かに呼吸をしている
- 恐怖や怒りは、頭のなかで起こっていること
先生がいうには、「リスカをする理由」も似たようなものがあるとか。「痛い」という感覚を得ることで「いまここ」「自分の身体」に集中できるようにするようになるそうです。
確かに頭が痛かったり、お腹が痛かったりすると心配事や嫌だったことを考える暇なく、「いってー」ってなりますから、それと似た原理なのかもしれません。
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リスカよりもっと健全で、同じような効果を得られる代替方法
でも自分の身体ですから、手首を切るのは当然痛いですし跡も残るでしょう。悲しい思いをするのも自分なので、できれば「傷つける」以外の方法で同じように「いまここにいる感覚を思い出すこと」「気が楽になること」ができたらいいのではとおもうのです。お酒とか、快楽に逃げても結局後ろ倒しになるだけでなにも変わらないのですが、「いまここ」に戻る癖がつくと、不思議と心に平穏が戻ってくるとおもうのです。(騙されたと思って試してみてほしい)
マジかよと思われるでしょうが、身体の感覚を取り戻るのにオススメなのが寝る前の「ハンドマッサージャー」です。こういったタイプのものですね。
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ちなみに私が気に入って使っているのは、ルルドシリーズです。あ、「手はいやだよ」という方には「足」バージョンもありますよ。
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めっちゃ気持ち良いし癒されますが、疲れてるときはツボに食い込むので「めっちゃ痛い」です。とくにリラブーの足つぼ刺激は本当に強烈でして、不摂生をしているときは悲鳴をあげるほど痛いです。でもやった後はめちゃ足が軽くなります。
良い意味で「めちゃくちゃ痛い (こっているツボにダイレクトに刺激がくる)」ので、生きてるなあと実感できます。オススメは寝る直前ですね、ハンドマッサージャーに手を突っ込んだまま寝ると「おお、なかなかいい、いた気持ちい」と雑念を考える間もなく眠りにおちます。(騙されたと思ってぜひ、高いなあと思われる方はぜひメルカリにも売ってますので)
リスカの深層心理が、「いたさで色々なことを忘れること」だとすれば、理屈的には理にかなっていますし、「痛い」思いをするなら、結果的に健康になったほうがお得ではないでしょうか。
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自殺願望、またはこんなの綺麗事だと思う人について
これは本人にしかわからないとおもうのですが、もし「死んでもいいや」という思いでリスカを続けておられるのでしたら、もしかしたらこの解決法はあわないかもしれませんね。でも私もなんども「死にたい」と思ったことがあります。ただ親や大切な人のことを考えると「自分だけの命」ではないことを思い出し、カウンセラーや心療内科の先生たちの力を借りながら「いやいや、そーじゃねーよ」と。「色々やりたいこともあるのに、あったのに一時的に死神に取り憑かれていたわ」といった感じでマインドを戻すのです。
でもひとつ確かなことって、「待っていても状況って変わらない」んですよね。自分や親や、他人など誰かをディスったり、そうしても「自分への愛情」がどんどんなくなって「自信」がなくなってくだけで、何も変わらない、底なし沼から抜け出すにはどうしても他人の助けが必要なのです。「都合のいい解決法」なんてないけど、「今の状況から抜け出す方法」を考えることができるのは自分だけなのです。
ちょいと一言、メンヘラと呼ぶ人だって加害者である
日本て残酷だなあとおもうのが、そういった人を「かまってちゃんだ」とか、「メンヘラ」だとか、ラベリングすること。成熟しきっていないうちは「ストレスの吐き出し方」がわからないこともあるでしょうし、「家庭の事情」などといったものもあるかもしれません。
そしてそれって、自分にも起こり得ることなんですよね。弱肉強食という人間の性かもしれませんが、言葉は刃です。「メンヘラ」や「お前どうかしているよ」と心無い言葉を投げるのは、弱っている者を傷つける行為に他なりません。言葉は刃ですからなにをしていないつもりでも、その人の心に見えないナイフをグサグサさしているようなものです。もし目に余るのならば「関わらない」のがいちばんです。それが一番の優しさです。
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まとめ
というわけでリスカの理由と、かわりになり得る選択肢、
- リスカの本質的な目的は、
- 痛み(身体の感覚を感じること)で一時的に気を逸らすこと
なので同じ効果を得たいなら、
- 「激痛のツボ押し」などにも自分の感覚を取り戻す力がある
ぜひ騙されたとおもって試してみてほしいのですが、ただ私には計り知れない苦しみがあるのだとも思うのです。簡単に語るなと思われるかもしれません。でもカウンセリングの先生に「暗い話しばかりで、マイナスをもらってしまうことはないのですか?」ときいたとき、先生は「ないですねえ」と答えたのです。
「たぶん信じているからでしょうね。だって私があなたに代わって何かをやってあげるなんてことはできないですからね。今はこんがらがってるかもだけど、丁寧に解いていけば絶対に大丈夫でしょう、きっと治るって信じてるから、過剰に心配したり、背負い込んだりはないんですよ」と。
私はこれを聞いてすごく心が軽くなったのです。と同時に、「自分」というものに、なんだか自信がうまれた気がしたのです。人間ですから落ち込むこともあるだろうし、「もう二度と笑えない」と思うこともあるかもしれない。でも生きていればなんとかなるんですよね、笑える日もあるし「嬉しいな」って思うこともある。生きるのは確かに面倒くさいし辛いものでもありますが、すべては生きてこそ、なのでしょうね。どんな形であっても、この記事を読んでいつか誰かの心が軽くなる日がくるなら、とても嬉しいなとおもいます。
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