「自分の気持ちをわかってほしい」というのは女の人は多いですが、察してちゃんはそれを2倍も3倍も濃くした感じの女の子。「わかってほしい」「察してほしい」こういったものは恋人、また気を許した友達に対して行われることが多く、対象となった人は心が疲れていくばかり。今日はそんな「わたしをわかって女子、察してちゃん」の心理と、対処法をご紹介します。
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察してちゃんの頭の中と特徴
ひとことで「察してちゃん」とまとめられていますが、噛みくだきますと、
- 本人が思ったことを溜め込み、
- それをうまく言葉にして、他人に伝えられないために、
- 自分のなかにストレスが生じる
- 行き場のない思いをかかえきれなくなると、
- 相手に対して「なんでわかってくれないの」とあたる (特に気の許せる相手に対して)
といった現象ですね。
察してちゃんちゃんは、こうして生まれる
なぜそんなことが起こるのか。本来ひとは大人になるにつれ、「自分の気持ちを言葉にする」ことで人間関係や社会生活を築いていきます。しかし家のなかで甘やかされてきた、もしくはどんな状況でも誰かがなんとかしてくれてきた。そういったまま大人になると「黙っていても誰かがなんとかしてくれる」といった間違った思考が定着してしまうのです。
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察してちゃんの性質
① 自分の気持ちを考えてくれる=愛だとおもう
察してちゃんちゃんの頭のなかでは、
- 自分の気持ちを考えてくれる=愛がある、あたたかいひと
- 気持ちをくれないないひと=冷たい、愛のないひと
という認識があります。
ひとはそれぞれ違う考えを持っており、『その人なりの気遣い』というものが存在します。それはひとりひとり違うはずなのに、「なんで私のように考えられないんだろう」というのが彼女たちの言い分です。
② 自分の意見を言う=わがままだと思っている
彼女たちは「自分の意見を述べることはわがまま(人の気持ちを考えられない)」だと思っています。そういった心理の裏には、
- ひとに嫌われたくない
- いい子でありたい、いいこと思われたい
- 周りの期待を裏切りたくない
といった思考が存在します。そのため自分の意見はあまり口にせず、にこにこして当たり障りのないことを言いますが、頭のなかでは結構色々なことを考えていたりします。
「いやだと思ったことを、言葉にすること」は争いにつながるので避けようとする、でもだからこそストレスがたまってときに爆発してしまう。これが察してちゃんの核であり地雷です。
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③ 思うのに言えないストレスが溜まって、歪みが生まれる
色々と心では感じているのですが他人には言えないので、どんどんストレスが溜まっていきます。かまってちゃんは「それは悲しい」「それは辛い」と、具体的ではないふんわりとした言葉でサインを出すのです。
言われた方は大体気付かないことが多いのですが、言われた側は「(ふーん、わからなかった)そうなんだ、気をつけるね」といったん受け止めます。そうすると「あ、わかってくれた!」とかまってちゃんは思うのですが….『具体的な言語のやり取りがなされていない』ため、言われた方はあまり重く受け止めていないことが多いのです。
③ わかってくれる、と認識したひとには全力で寄りかかる
いつも「自分を出せない、本当のことが言えない」と不満を募らせているだけに、恋人や、心が許せる友達には「すべてをわかってくれるのが当たり前でしょ」という理不尽な希望をたくすのです。
ひとの前では我慢をして数少ない”自分をわかってくれるひと”の前だけで、本当の自分を出そうとするからです。普通はそういったもどかしさや、ストレス、気持ちを「言語化」していろんなひとと会話によって解消していくため、ここまで偏ることはないのですが。
かまってちゃんの場合はそういった「言えない不満、わかってほしい欲求」が少人数にぐっと向けられます。
④ わかってもらえないと、愛情がひっくり返って憎しみに
一番厄介なのがこれです。『かまってちゃんが考えている愛情』は、ひとにとっては重いものです。”大切なひとが”ちょっとでも気持ちを汲んでくれない”と不満が溜まり、そしてそういった気持ちを打ち明ける相手が少ないだけに
- こんなに私は周りのことを、考えているのにわかってくれない
- あの人は人の気持ちを考えられない冷たい人だ
- わかってくれないあの人はひどい
と自分のなかで結論づけ、相手に対して黒い感情をぶつけるようになります。
客観的に見るとまったくの理不尽で愛情の押し付けなのですが、彼女たちはひとに対して、そういった無理強いをしているつもりはなく、「自分はこれだけ考えているのに、考えない相手はひどいやつだ」「ひとの気持ちがわからないひとだ」という結論に達します。全くの勘違いですが、これは「自分ばかりが我慢をして、気を遣っている」という思いが心の底にあるからです。
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察してちゃんに関わりすぎると、こうなるぞ
困ったことに「感情をいちばん」に考える、かまってちゃんには理論が通じません。そして「良い子でいたい」「良い子と思われたい」と思う彼女らは、このストレスだらけの情報をなんとかしたいとは思いますが、気持ちを言語化できないために (または話しをすり合わせることを全力で避けてきたために)、そういったときの解決法がわからないのです。
そのためひどくなると「私は傷ついた」という言葉を武器に、相手を責め立てるようになります。彼女は伝えているつもりなのですがとにかく理屈がないので、相手がまともなひとであればあるほど「ひどい」「気持ちがわからない」といわれるたことで「もしかしたら私 (または僕) が酷いひとなのかもしれない」と自分を責め疲弊していく可能性もあります。
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察してちゃんへの有効な対処法
一定の距離を置いて付き合う
彼女は「あなたのことをわかりたい」といって色々聞いてくるかもしれませんが、それは「その分わたしのこともわかってほしい」という気持ちの裏返しです。下手に関わってしまうと、彼女の理屈なしのループにはまっていきます。
また彼女らは人に自分の気持ちを話すより、頭のなかで考えている時間が多いので「自分のなかの常識」が固まっている傾向があります。そのためこちらの「常識」と相容れない場合が多く、心を強く保っていないとあちら (かまってちゃん)のペースに引き込まれます。散々付き合った挙句言われるのは、「本当にひとの気持ちがわからないひとね」。
これは正しく訳すと、「本当にわたしの気持ちをわかってくれないよね、わたしはこんなにあなたのことを考えているのにね」ということなので気にすることはありません。
このひとなんか変だなと思ったら、早めに離れる
「この人なんかおかしい。怖い、一緒にいると疲れる」と思ったらさっさと離れましょう。「でも悪いひとじゃないし」とゆるゆる過ごしていると、いつの間にか心はどんどん削られ精神が消耗していきます。
「もしかしたら、私が悪いかもしれない」と思い始めたらもう危険です。世の中にはいろんな人がいます。「そのままのあなたで、おもしろい」といってくれるひとだって必ずいるはずです。自分を否定するひとより、一緒にいて楽しいことを、面白いことを面白いと笑いあえる時間を大切にしましょう。
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まとめ
というわけで察してちゃんへの対処法まとめ、彼女らの頭の中では、
- 自分の気持ちを考えてくれる=愛である
- 自分の意見を言うことは、わがままだと思っているので、
- はっきり意見を言えるひとが信じられない/妬ましい
- 思うのに言えないストレスが溜まって、歪みをうむ
- そして、“わかってくれる存在”だと認識したひとには全力で寄りかかる
といった思考が展開されており、対処法としては、
- 無理にわかろうとせず、あわせるのでもなく、
- 距離を置いて付きあっていく
- 一緒にいると疲れる、おかしい思ったら早めに離れる
でした。保身のためにもこれはとても重要です。「自分の気持ちをわかってほしい」と思うこともあると思いますが、それをいつまでもひと任せにしていてはストレスも溜まるはず。自分が思ったこと、感じたこと、してほしいことは言葉にする勇気も必要なのですね。では健全な付き合いとは何なのか、図解しましたので、恋愛でこじらせているパターンはこちらの記事 (好きとは何か、依存との違いを徹底図解【見方を変えれば、人生が変わる】)をご参照ください。
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