「私って日本人らしくないから、色々はっきり言っちゃうんだよね」という言葉に違和感を感じるのは、私だけでしょうか。とりわけ海外で生活をしたことがない人から聞いた時には、何と比べてそういうのか、不思議でならないのです。というわけで、この記事では「私って日本人らしくないから」という言葉に隠された3つの意図 (ウソ) を紐解いていきたいとおもいます。
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私日本人っぽくないから、という言葉にかくされた3つの意図
① ズバズバいうときの、クッション材として使用
「私日本人ぽくないから」という人がいうとき、まず考えられるのは、
- 思ったことをオブラートに包まずに言う
- 空気が読めないところで、思わずことをぶっこむ
ときのクッション材として使用しているパターンです。本来「日本人は空気をよんで、言わないことが多い」のですが、そうではなく「あえてズバズバ言う」ことを「私って日本人らしくないから」と比喩するのですね。
② 都合が悪い時の言いワケに
また「日本人らしくない」という言葉を都合よく使っているケースも考えられます。
- 集団になじめないこと
- 周りにいる人を否定するとき
「あの人たちとは気が合わない」ということを示す時ですね。でも日本のなかでもいろんな人がいるわけで、それは一概に「日本人らしくないから」ではないんですよね。
むしろこの言い訳を覚えてしまうと、
- 人に対して厳しい発言をする
- そのため一緒にいて居心地の悪い人になっている
など、根本的な原因に気づけず、同じような事象を何度となく繰り返す可能性もあります。「日本人らしくないから」でごまかさず、少し今の自分を分析することで状況は変わることもあります。何より自分が生きやすくなるでしょう。
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③ そもそも、海外に住んだことがない
記事 (日本社会が息苦しい理由5つ|海外と違いを徹底比較) にも記載したのですが、海外って「自分を主張できる理想的な世界」と捉えられがちなのですが実際は、
- 自己主張しないと、存在感がなくなっていく
- 自分はこれができる、といわないと仕事がなくなる (最悪クビになる)
- 黙っていると、話したくないんだな、とおもわれて永遠にスルーされる
など、「自分」を持っていないと生きにくいシビアでもあるのです。なので「日本人らしくない人」がイコール「外国人らしい」には繋がらないのですね。それを知っているから、帰国子女や外国生活が長い人はこの言葉を使わないのかもしれません。
逆にその前置きがありがたい逆パターンも
私が最も「日本人らしくない」と思ったのは、フランス人の旦那さんを持ち、4ヶ国語を自由に操るコスプレ大好きのお姉さんです。彼女は「フランスって知人にも種類があるんだよね、一度話しただけじゃ別にただの知り合い、というかそれでもないっていうか」と平然と言うのですね。ただ彼女は「私もう中身が日本人ではないみたいだから」と最初から言及していました。
こういった前置きがあると「感覚が全く違う」という前提で付き合えるので、ある意味ありがたいともおもったのです。フランスではそういう文化なんだ、とおもって話せますが、知らずに最初から「あなた別に友達じゃない」と言われたら傷ついてしまいそうですからね。
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まとめ
というわけで、「日本人らしくないから」という言葉に隠された3つの意図、
- ズバズバいうときのクッション材として使用
- 周りとうまくいかない時の言い逃れ「日本人と違うから」
- 人と違うったり、強く主張することを「海外っぽい」と思っている
でした。良い悪いに言及するつもりはないですが、「周りとあわないこと」を「日本人らしくないから」というのはちょっと違うのではないか、とおもうのです。
「ごめんね、私外国人っぽいから」と前置きすれば、人を傷つけていいわけではないのですね。もしこの言葉を多用する人に出会ったら、どのパターンかちょっと考えてみると、いろいろみえてくるものがあるのではないでしょうか。
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