【ど田舎生活が辛すぎて鬱になりそうな人へ】逃げだす勇気も必要だという話

うつ病日記

女の人は、まだまだ社会的に活躍が難しい立場にあると思う。

そのひとつが「結婚」であり、また引っ越さず住むならまだしも、「旦那の仕事の都合で引っ越す」人があまりにも多いことにも起因している。戦後と令和の現代では夫婦のあり方も全く異なる。にもかかわらず、「女性のあり方」については価値観が変わっていない人が多いのだ。

  • 「嫁は旦那を支えるもの」
  • 「結婚したんだから我慢は必要」

そんな辛辣な意見を投げるのは、「夫を支えなければいけなかった」時代に生まれた人である。どうか、そんな周りの同調圧力に負けずに、辛い心を解放して、「ふたりらしい生き方」を夫婦一緒に探していってほしい。今日記すのは、そんなコラムである。

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想像以上に辛かった「田舎生活」

「田舎に戻りたくない」と思って過ごした20代。しかし親の転勤で東京へ住み移り、そのまま20代に突入。(貧困だと喘ぎながらも実家にいられたので) 割と華やかなOL生活を送ることとなった。それなりにキャリアを積んで、フリーランスとして独立したのをきっかけに結婚。それを機に旦那のいまの出向先である「ど田舎」へ引っ越すことになった。

しかし私は知らなかった。「移住」「田舎でテレワーク」という甘い響きに相反して、現実ははるかに厳しいということに。一旦実家に戻って準備をしたので、私は「都民」から「市民」となり、旦那の仕事先に近いという理由で「村民」となった。しかし、これが、私を深い闇の底へといざなう決断だったのだ。

数字で見るとよくわかるのだが、人口の移り具合はこんな感じだ。

  • 区の人口 56.21万人
  • 生まれ育った市 15.68万人
  • 村の人口 9051人

いや、まじで、減りすぎだろ。事前に調べなかった自分に腹が立って仕方ない。

3キロ歩いても人に会わない

最初は「水が透明で、山が映えて美しい場所だ」「住めば都」くらいに考えていた。しかし現実はそんなもんではない。村の人口はわずか9051人、周りは田んぼとネギ、ソバ畑しかない大袈裟に聞こえるかもしれないが、犬の散歩に3キロ歩いても人とすれ違わないのだ。

さらに4キロ歩いてようやく会った人に、挨拶をスルーされた時の孤独感といったら想像を絶するもものがある。旦那の実家は全く違う県にあるので、知り合いや頼れる人もいない。

嗜好品を買いに50km?

隣の市 (といっても人口3万)には「スーパー」と「ドラックストア」「ツタヤ」、「しまむら」や「ホッともっと」や「コンビニ」はあり、最低限のものはある、ように見えるのだが、愛犬のご飯である「ニュートロ」を買いに行こうとしたら、高速を50kmくらい走らないといけない

「最低限」以上の何かをすると、何十キロ単位で移動しなければならないのだ。「ユニクロ」にいくにも20km。必須なので、ペーパードライバーだった私も毎日少しずつ運転するようになり、なんとか高速に乗ることを覚えた。しかし逐一高速に乗るわけにもいかない(お金がかかる)ので、必然的に行動範囲は狭くなる。

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次第にメンタルがおかしくなって

自分の中にあった「やりたいこと」も、「欲しいと思う心」も押し殺すようになってしまった。ここは夏は快適だが、冬はとてつもなく寒い。ただでさえ居ない人も、さらに外に出なくなる。昼間は仕事をしながら、延々と「辛い」という感情に支配されるようになった。

馴染めない (辛い)と思う自分はおかしいのではないか

と常に自分を責めるようになった。仕事をすることすら辛くなって、最終的には起き上がれなくなり、身体が起こせないので寝たままパソコンを打つようになった

 

孤独っておそろしい。

孤独感は人を狂わせる

半年で蛇を3回ほど見かけた (実際はもっと居たと思う)、すでにお亡くなりになっている蛇だってそのままだ。「ぎゃあ」と叫んでも誰もいないので、犬とせかせか逃げ帰るしかない。「蛇がいたんだよ」という驚きや感情をわかってくれる何かがあれば違うのかもしれない。
朝から村の放送が断続的に流れてくる。大体は避難訓練か、「熊」の目撃情報である。といっても、その地域がどこにあるのかいまいち分からず、例えいつもの散歩道 (といっても田んぼの畦道)熊に襲われても半日くらいは気づかれないかもしれない。

おかしくなっても心療内科もない

結果として、私はメンタルに不調をきたし、起き上がれない時間が増えた。「楽しい」と思える時間がほぼ (というか全く) なくなり、涙は止まらず辛さを抱えてうずくまり、発狂するかのごとく、

こんなところにいるのはもういやだ

と声を殺して唱えつづけるようになった。自分の気持ちを無碍にして、嘆きもぼやきも無視しつづけた結果である。つまり、心がこわれてしまったのだ。

もう末期症状である、それでも村に「診療所」や「精神障害者を隔離する恐ろしい施設」はあっても「心療内科」はないおかしくなっても診てもらうことすらできない、この怖さはなってもみないとわからない。だって明らかに自分が自分ではなく、おかしくなっていく一方なのに、解決する手立てもないのである。

嫁だから我慢しろ?

お嫁に来たんだから、我慢しないといけないわよ

昔の人はそんなの当たり前だったわ

唯一、顔を出した習い事でもそんなことを言われた。
しかし冷静になって思うと、その人たちいがお嫁にきたのは50年以上も前の話である。平成をジャンプして昭和だ。自分で結婚すると決めて越してきたとて、そこが「あわない」というのは往々にしてある話じゃないか。
自分の中の「こうでなければならない」「皆そうしてきた」という呪縛にいかに縛られていたのか。そんな自分を知らない人の話をうんうんと鵜呑みにしていた自分も今思えばバカらしいそんな無責任な言葉、さっさと聞き流すべきだった。

Yahoo知恵袋は暴力

あと気になったのはネットの辛辣な意見。(自分もこうやってブログに書いている身だけど)

発言小町Yahoo知恵袋などで、旦那さんの都合で引っ越したお嫁さんが、書き込んだ真剣な悩みに対して、皆びっくりするくらい好き放題書き込んでいるのだ。

 

土地に馴染めず、帰りたいと毎日思ってしまいます。

なにか気持ちを楽にする方法はないでしょうか?

旦那さんも子供もいて何をふざけたことを!

結婚したんだから、自分のことばかり考えるなんてありえない

あなた専業主婦の身分でなんて贅沢なことをいっているの?

旦那さんは必死で仕事をしてるんでしょ?

なんであなたは努力しないの?

よく、こんなこといえるよね、匿名だからなのかな?たとえば顔見知りの人が対面で、相談してきたとしてこんなこと言えるかね?ぶっちゃけ、顔面ストレートで殴りにいっているようなものだよね。

これは覚えておいて欲しいけど、多数派の意見が正しいというわけではない
大体本当に投げ出してる人は、こんな質問する前にとっとと逃げ出しているよ。真剣に向き合っている証拠じゃない、なんで、みんなそんな冷たいことを言うのかな (もちろん優しい人もいるよ)

自分の心をいちばんに

まあ、みんな好き勝手言うけど、その人たちが税金を払ってくれるわけでもない。のだから、もし辛いとおもったら「まずは心が楽な場所で一回しっかり休養しよう」
というのも、心を一度壊してしまうと治るのにはとてつもないほどの時間がかかるのだ。あと良い心療内科に出会えたとしても、どこも初診まで1〜2ヶ月くらいかかるからね。「初診はいまむりです」っていわれたときの絶望感はダメージが本当にひどい (想像の10倍くらい落ちる)ので、まだ動けるうちにぜひ、受診したりカウンセリングを受けることを心底おすすめする。
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まとめ

ちょっと長くなったんだけど、そこで辛いと感じるのは「わがまま」ではない、んだよ。
合う、合わないの問題なのだからね、帰りたいのはわがままとか、馴染めないのは自分の努力が足りないからだ、とかそう言う問題じゃないんだ。 (ある程度出歩いていたらの話だけど)
むしろその心の声を無視し続けることは一種の暴力であり、自分の心を殺してしまう危険性も秘めている。「嫁いできたんだから」「もうひとりじゃないんだから」「昔はそうだったのよ」色んなことを言う人がいるけど、一番大事なのは、「自分が健やかな心で生きていくこと」だよ。
本当に合わない土地にいることは辛いことだと思う。だから、どうか、無理をせず、合わないとおもったらそこから逃げだす勇気も持って欲しい
(そんな私も目下治療中、ほんとに無理せず早く引っ越せばよかったわ)

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