新卒のときに書くエントリーシート、本当に大変ですよね。ただ企業側も多くの書類を受けとりますので、読みやすいエントリーシートの方が格段に採用担当者の目に通りやすくなる (書類審査に通る確率が高くなる)のです。逆にいうと、中身がどんなに充実した内容であっても、入りが読みにくいと読んですらもらえない可能性があるのですね。
伝わらなくては意味がない、この記事では採用を担当した経験を踏まえ『書類審査に通りやすいエントリーシート』を作るための3つのポイントをご紹介します。
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いますぐ意識するべき、3つのポイント
結論からさきに述べますね、こちらが受かるESを書くコツ3つです。
- ① 細かい部分にこそ、注意 (企業が見ているのは、内容だけじゃない)
- ② ちょっとした工夫で、伝わりやすさをぐっと上がる (比例するように、審査通過率も高くなる)
- ③ 受かるエントリーシートには、一貫性がある
これだけではピンと来ないと思いますので、ひとつひとつ説明していきます。
① 企業が見ているのは、内容だけじゃない
企業が見ているのは、内容だけではありません。
- 文書がわかりやすく書かれているか (人に物を伝える力がある)
- 自分の目指す道と、企業への応募理由に一貫性があるか
そしてそれだけではなく、もっと細かい部分も見られているのですね。誤字脱字などがあると「細かい仕事を任せられるか」懸念がうまれますし、省略文字がやたらと使われていると「入社してから顧客にそういう対応をするのか」と気になったりもします。内容以外も意外とみられている、ということは意識してエントリーシートを作成しましょう。
② ちょっとした工夫で、伝わりやすさはぐっと上がる
採用担当者へ多くの書類が届くのは、皆さんご承知のことと思います。つまりですね、担当者が見たいと思わないと、その先を読んでもらえないのです。人は一文でその先を読むか読まないか決めるもの、『質問に対して、最初の一文で答える』と読みやすさがぐっとアップします。
- 質問:あなたが学生時代にいちばん頑張ったことは何ですか?
- → 私が学生時代にいちばん頑張ったのは、子供の時から続けていたテニスです。
- 質問:あなたが学生時代にいちばん頑張ったことは何ですか?
- 私はテニスを続けています。子供の頃からやっており、10年間続けてきました。
いちばん最初の例だと『頑張ったのはテニス』ということが一目瞭然です。それを前提として、すっと文章にはいっていくことができます。2番目の例ですと、質問と答えが少しすれ違ってしまっているのがわかりますでしょうか。「あなたが続けていることは何ですか?」という質問だったら、「テニスを続けています」で問題ないのですが、聞かれれているのは「頑張ったこと」なので、わかりにくい文章になってしまっているのですね。
- 題に対しての答えを、いちばん最初にもってくる
- チグハグにならないよう、その質問に対して簡潔に答える
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③ エントリーシートには、一貫性をもたせよう
エントリーシートの内容で、企業が見ているのは、
- 企業に興味があるか
- どんな学生で、どんな将来が期待できるか
- 企業と合うかどうか (どんな貢献をしてくれるのか)
です。逆にいうと、これが伝われば、合格率はぐっと上がるわけですね。
- 質問:志望動機を教えてください
私の強みである『行動力と明るさ』を活かして、御社の地域活性事業に貢献していきたいからです。御社は地元の人々に寄り添うイベントを多く計画しています。私も大学時代には市が開催する祭りにボランティアで参加し、市の企画会議にはいってお祭りを下支えするなど、好奇心を活かして、人々が笑顔になる場所をつくるお手伝いをしてきました。自身とても楽しく、またそういった皆が集まる場を作ることで、笑顔になる人が増えることを学びました。私はこの力を活かして、御社にて「人々が元気になれる場所」を沢山作っていきたいと考えております。
この文には、下記のような特徴がみられます。
- 最初の文を読むだけで、なぜ応募したかが一目でわかる
- 志望動機と、自分の夢が一致している (こういう人はやめにくい傾向がある)
- 自分の強みがしっかり書き込まれている
- そしてそれがどう企業に役立つかが、具体的に書かれている (最後の部分)
このように一貫性があると、読み手にとって、『応募者がどう貢献してくれるかわかりやすい』のです。興味をもってもらえるので「直接話しをきいてみたい」というところにつながりやすく、書類審査の通過率も必然的にあがるのですね。
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まとめ
受かるエントリーシートをかくコツ3つ、
- ① 企業が見ているのは内容だけじゃない、細かい部分こそ気をつけよう (誤字脱字、略語は厳禁)
- ② 伝わりやすい文章をかくと、書類審査率はぐっとあがる
- ③ 志望動機には一貫性をもたせよう (自分の力がどう企業へ役にたつか伝わると◎)
でした。ちょっと意識するだけで、結果が変わることはよくあることです。たった3つですので、ぜひ騙されたと思って試してみてください。
あとがきにかえて (裏話)
実際のところ、
- スポーツで物凄い経歴を持っているけれど文章が雑、よりも
- 特に目立つ部分はないけれど、文章が丁寧でわかりやすい
ほうが、有利だったりします。外資やコンサルなどは地頭の良さやスキルを求めるところもありますが、新卒採用の場合、優れた才能や経験よりも、素直さや伸びしろだったり「一緒に働きたいか」が重視されたりもするのですね。3つ目のコツとしてかいた「一貫性」は応募者自身のために整理したい事項でもあります。なぜかというと、自分の価値観と、企業理念・方針が一致していると、入社後のギャップが少なく長続きするのです。
いくつも書かなければならず大変とは思いますが、これらをしっかり整理しておくと社会人になってから自分が楽になりますので、ぜひ自分の将来のためにもエントリーシートは付け焼き刃にせず、ぜひ丁寧に進めていってみてくださいね。
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