【化物語｜だからもっとあなたと話したい】恋する人へ送る名言7つ

原作西尾維新先生の『物語シリーズ』には名言がいっぱいでてきますよね。この記事では頑張るヒトへ送る名言に続き「人を想うこと」、「関わり合い」といった人間の深さに切り込んだ化物語の名言をまとめました。

※引用した画像の著作権は各々の作者に帰属します。著作権法32条(引用)に従って掲示させていただきます

① あなたのことが嫌いです
② 話せばわかるって、...そういう意味だよ
③ どちらが正しいかなんて、誰もわからない
④　忘れちゃうんじゃないかって不安なんですよ
⑤ 人の痛みがわかるからこそ
⑥ 好きになる努力をしたい、って感じなのかしらね
⑦ そう言う時は、ちゃんと話し合おう
あとがきにかえて

① あなたのことが嫌いです

話しかけないでください、あなたのことが嫌いです。
出典元：化物語八九寺真宵

自分の酷な運命に巻き込まないために「あなたのことが嫌いです」と人を遠ざける。「希望を持たせない」ということが、ある種、人を救うこともあるんですよね。恋愛の場合はとくに「はっきりと振られる」とその瞬間、数日はどん底なわけですが、長期的にみるとその方が実は優しかったりもするものです。

② 話せばわかるって、…そういう意味だよ

もちろん暴力もダメだけれどね。
でも子供を叩いたら、叩かれたことを納得できるだけの理由を説明してあげなきゃダメ。
出典元：化物語羽川翼

もちろん暴力がいけないのは大前提として、大人も同じですよね。「言葉の暴力」にも置き換えられるものですが、言われた側、やられた側に残るのは傷とやりきれない思いだけ。消化できない思いを抱え込んだ経験のある羽川さんがいうと説得力がありますね。

③ どちらが正しいかなんて、誰もわからない

見ているものが真実であるとは限らないし、見えないことが真実であるとは限らないんだぜ
どっちの見方が正しいかなんて判断する方法は、本来ない
自分の正しさを証明する方法なんて、ーこの世には存在しないんだ
出典元：化物語忍野メメ

「何が正しいか」なんて、人の数だけあるんですよね。「自分の正しさ」を主張すればするほど、お互いが意固地になっていくわけで、言葉で打ち負かせば恨みが残るばかり。だから大切なひとであるほど丁寧なコミュニケーションが必要なわけで、人の関係というのは「話すこと」によって紡がれていくものなのでしょう。

④　忘れちゃうんじゃないかって不安なんですよ

お父さん、お母さんのこと本気で嫌いになっちゃったみたいで、
私をお母さんに会わそうとしないんです。
私いつかお母さんのこといつか、忘れちゃうんじゃないかって。
このままずっと会えなければ、お母さんのこと好きじゃなくなっちゃうんじゃないかって。
出典元：化物語八九寺真宵

思い出は、真実ではなく、自分の脳が作り出した幻にすぎないという言葉があります。いなくなったひとのこと、亡くなったひとのこと、思い出の風化は思っているよりずっと早い。でも、その時の感情は思い出せないかもしれないけれど、「大好きだと思っていたこと」は忘れない、そういうものじゃないでしょうか。

⑤ 人の痛みがわかるからこそ

それでも自分が道で迷っている時に、ひとりでいるときに、
そういうことを言わなくちゃいけない気持ちを、それでも、僕も、お前も、
違う形で経験してきているはずだろ。
出典元：化物語阿良々木暦

どんな経験も気持ちも糧になる、それをどう使うかは自分次第。だけどときに、自分がした痛い失敗や、悲しい経験、想いもひとのためになる日がくるのでしょう。乗り越えた壁は砦になる、っていいますからね。

⑥ 好きになる努力をしたい、って感じなのかしらね

「でも助けられたのが、わたしじゃなくても、たとえば羽川さんを助けている阿良々木くんを横から見ていただけでも、私は阿良々木くんのこと特別に感じていたと思うわよ」
「まあ、ちょっと大げさな物言いになってしまったけど、阿良々木くん。
強いて言うなら私は、ー阿良々木君と話すのが楽しいだけ」
「でも、まだそんなに話していないだろ」
「だからもっとあなたと話したい」
「なんていうか、阿良々木くんを好きになる努力をしたいって感じなのかしらね」
出典元：化物語阿良々木暦 / 戦場ヶ原ひたぎ

恋はたとえれば『愛の種』みたいなもの、ではないでしょうか。どんな綺麗な花の種を手にしても、お手入れをサボったら、花は咲かないし、そうなると何もないのと一緒ですものね。幸せをそっと手のひらで受け止めたら、きちんと栄養を、綺麗な水を上げて、雑草を抜いたり手入れもして、育てていくことが必要なのでしょう。

⑦ そう言う時は、ちゃんと話し合おう

でも戦場ヶ原、ひとつだけ条件を出していいか。
見えていない物を見えているフリしたり、見えていない物を見えているフリしたり、
そういうのは、今後一切なしだ。
今後意見が食い違ったりしたら、その時はちゃんと話し合おう、約束だ。
出典元：化物語阿良々木暦 / 戦場ヶ原ひたぎ

ある意味、恋人の本質をついた言葉かもしれません。その場しのぎにはなるかもしれない、その瞬間は丸くおさまるかもしれない。人をわかろうとするって、気力も体力もいるし、面倒臭いものです。でも丁寧にコミュニケーションを取っていけば、逆にそれは強い絆となり2人を近づけ守ってくれたりもするのですね。

あとがきにかえて

この記事では、化物語『まよいマイマイ』を中心に、心に刺さる名言をご紹介しました。高校生らしくて、でもどこか大人びているこのふたり、阿良々木くんと戦場ヶ原さん。知らないことは知っていけばいい、わからないことは理解しようと努める、「好きになる努力をしたい」って素敵な言葉だとおもいます。いっとき芽生えた感情を放置するのは危ういもので、「お互いに知っていく努力をする」ことも、恋愛ではとても大切なことなのでしょう。きっと、大切なひとであればあるほど丁寧に。

物語シリーズの名言集はこちら